秘密の関係♪
「麻衣も!
早く謙太君のところに行かなきゃ!」
「う…うん。
律花…一緒に行こ?」
ちょっと遠慮がちにそう話す麻衣にあたしは直樹の顔をチラリと見て
「いいよ~」
そう言ってあたしたちは謙太君のいる教室に向かった
「謙太君…どこにいるんだろ…」
「あっ。あそこ」
麻衣が指さす先には先生と話している謙太君がいた
2人して声を掛けるのをためらっていると、謙太君はあたしたちに気付いたのか、走って来た
「麻衣ちゃんに律花ちゃん。
どうかした?」
「えっとね…修学旅行の班、他のクラスの人と一緒になってもいいって…聞いた?」
「あぁ。うん、さっき聞いたよ」
「それで…一緒の班になりたいなって…」
「いいよ。」
謙太君はニッコリと笑って麻衣の頭を撫でてそう言った