ヤンキー少女は純情ちゃん!



「ちょ……!楓無視とかひどくない?俺、楓の兄貴だぞ?」








「……だって千春、“姫”って……あたしが姫とかない。柄じゃない……」




あたしの言葉に千春は一瞬動きを止めると、はぁっとため息をついた。



「……千春ため息とかついちゃだめじゃん。幸せ逃げちゃうよ?」



そんなあたしに千春はもう一度ため息をつき、


「楓ってほんと、無自覚だよね。無自覚すぎて余計たち悪いわ…」



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