ヤンキー少女は純情ちゃん!
家に着いた頃には額に汗がじんわり滲んでおり、少し気持ち悪かった。
あー…、鞄学校に忘れたなー。
てか鍵も鞄の中だし。
しくった……
「……智帰ってるかな」
と独り言を呟いているあたしは周りから見れば痛い人に違いない。
「……って帰ってるわけないよね。まだ1限目ぐらいだし」
それでも独り言をやめれないのは人間誰しも独り言を絶対呟いてしまうからだと思う。
あたしはダメ元でドアを開けてみた。
……ら。
見事に開いた。