ヤンキー少女は純情ちゃん!
まぁ……みんな何かとわけありだ。
あたしがメールを打ち終わったところで倉庫に向けてバイクを進めた。
「……バイク涼しっ!」
「ははっ。俺は直射日光でめっちゃ暑いわ(笑)」
バイクに乗ってると風がびゅんびゅん吹いて涼しい。
逆に真っ正面から日光に当たってる千春はとても暑そう。
「頑張れー。もうちょっとで倉庫だよーん」
「楓だるだるだな(笑)どんだけ暑いんだよ」
「あたしは爽やかイケメンな千春とは違いますからー。暑すぎて溶ける……」
「くくっ……!溶けねぇよ」
笑いながらつっこんでくる千春はツボに入ったらしい。
さっきからずっと肩が震えてる。
バカにされてる気分……
あまり……てかめっちゃ嬉しくない。
殴ろうかと思ったけど事故られたら困るのでやめておくことにした。
千春とバカみたいな会話を続けてるとあっという間に倉庫に着いた。