ヤンキー少女は純情ちゃん!



金髪と茶髪を餌食にしたのはあたしだけど、一応どんまい。


「……へぇ…金髪、茶髪。てめぇら覚悟しやがれ」


千春の言葉で真っ青だったのがもっと血の気が引いて病人みたいな顔色になった金髪と茶髪。


……あーあ。


「「す、すみませんでしたぁ!」」


いきなりくるっ、と方向転換して逃げ出した金髪と茶髪を見て、情けないな…とかちょっと思った。


……逃げ足速いな、あいつら。


「……唯置いてかれたけどいいの?」


「お?……おお。……じゃあな、楓」


「うん、じゃあね」


手を振って唯を見送る。


唯は金髪と茶髪に追い付いたら振り向いて、手を振り返してくれた。


「……で、楓。ナンパされんなよ」

「うるさいな。智には関係ない」

「……あ?てめっ「はーい、ストップストップ!ケンカすんなよ」」

「……ちっ!分かったよ」



───新しい出会いがあり、みんなとケンカもどきをしたり、嬉しさ半分、イライラ半分。


なんだかんだ楽しかったかな、海。

泳げないけど………


今回はあまり出番のない拓巳くんでした。


「俺と楓のイチャラブシーンがぁ(泣)」



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