「1/4の奇跡」左側の君に【完】
和泉は、左腕を机にのせて、
体ごとこっちを向いて座っていた。
「・・・何・・が・・?」
5時にあがる
それからでいいか・・・
・・・なんのことだろうか・・
和泉は眉間にしわを寄せた。
「はあ?お前聞いてなかったのかよ。
文化祭の準備を全然手伝ってないやつらが、
強制的に、買い出し係に振り分けられたんだよ。
物が足んねーんだってさ。
俺、部活を理由に全然やってなかったから・・
お前もなんだろ?」
・・・やばっ
「・・・全然やってません。。。」
私の場合、部活とかそんな正当な理由ではなく、
ただ単に・・やりたくなかった。。。
「俺とお前はダンボールだから。
近所の○○っていうドラッグストアあるだろ?
あそこから、ダンボール譲ってもらってこいって。
デカ目の20箱ぐらい」
「え。20箱も・・?
そんなにいらないんじゃ・・・」
「しかたねーだろ、言われたんだから。
5時な。下駄箱で待ってろよ」
和泉は不機嫌な顔のまま、
前を向いてしまった。