「1/4の奇跡」左側の君に【完】
「私・・ボーリングなんてやったことないんだけど」
「マジか!!んじゃ、やんねーとな!」
そう言って拓人と一緒に、初のボーリングをやってみた。
でも、あんまりそのおもしろさがわからなくて、
無駄にテンションの高い拓人が、
ますます気になって仕方なかった。
ボーリングが終わり、また次のことを考えている拓人を、
私は引っ張ってショッピングモールの外へ連れ出した。
「座ろう」
私は、よく帰りに座って話した木製のベンチに、
拓人を座らせ、
私も左隣に座った。
「なんかあったでしょ?どうしたの?」
私が拓人の膝に手をのせると、
拓人はその手をぎゅっと握った。
「今日はまだ時間あんだろ・・・
まだ・・・
はなしたくないんだ」