「1/4の奇跡」左側の君に【完】









拓人は、私に向かって、


座ったまま頭を下げていた。








「俺・・・いっぱい迷惑かけるかもしれない。




つらい想い・・・させるかもしれない。








他の奴みたいに、絶対に幸せにしてやるって言ってやれなくて、



すっげー情けないんだけど・・・





俺、花音がこの先ずっと、



笑って星を見上げていられるようにするから。




毎日、毎晩、このちっこい穴から、


ちゃんと星、見つけられるようにするから。



俺・・・どんなことがあっても、




もう二度と、お前をあんな風に泣かせたりしないから。




ずっと







俺のそばにいてほしい。









結婚してください」








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