モラルハザード
マリッぺから、ランチの誘いの電話があったのは
陽介が中傷されているブログの連絡を受けてから
1週間ほど経った頃だった。
「向日葵ちゃんも一緒だからランチタイムは過ぎちゃうけど
2時頃のお昼寝タイムに合わせようか」
「でも、マリッぺ、仕事は大丈夫なの?」
「大丈夫、大丈夫。社長は時間が自分で作れるんだから」
「マリッぺ、ありがとね」
「じゃ、なみりん、金曜日に」
「うん、じゃあね」
マリッぺの心遣いをうれしく思いながらも
気が思いランチになる予感があるのも正直な気持ちだった。