モラルハザード
「そうなの。いくつか見学に行ったけれど、青山が一番うちの理想に近かったの」
皆から、すごいね~、さすがね~、と声が上がった。
皆の羨望の眼差しを浴び、微笑みながら、髪をおさえた奈美の指に
いつものようなネイルが施されてないのに気づく。
「パパも一緒に見学に行って、ここにしようって乗り気で
インタに入る前に、もう少しちゃんと英会話をやっておきたいから
うちもプリは辞めて、英会話のお教室に通うかもしれないんだ」
「え~!ひまりちゃんも辞めちゃうの?なんだか寂しいなぁ」
みっこちゃんが、口をとがらした。
「でも、まだ決めたわけじゃないし、来月は、ほら、真琴ちゃんのお誕生日じゃない!また、バースディパーティをやりましょうよ!」
奈美がいつものように、ポンと手をたたいて提案したので
話は一気に真琴のバースディパーティの話になり
ランチ会はその話題まま終了した。