オレ様になりたくて…。
店を出て、適当に近くのホテルへ入った

少しでも早く、抱き合えるならどこでもよかった

私達には限られた時間しかないのだから

部屋に入るなり三輪さんはあの時の様にアタシの唇を喰った

キスとはとても呼べないような荒々しい行為

服を脱がされながらベッドへと倒れ込む

この人、野獣のような人だなって思っていると


「随分、余裕だな」


ってあの時みたいにまた口の回りの唾液をワイシャツの袖口で拭きながらニヤリと笑った

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