オレ様になりたくて…。




「それで設計部が何の用だよ」



待ってました!


オレは用意していた模範解答を一言一句間違えないように言う



「随分な棒読みだな」



「マジで!?」



「はあ?」



「ま、…マジで、すか?」



はぁ…とため息つくと難波薫子はうちの会社の展示場へと戻っていった

慌てて追いかける



「難波さん!オレこの後、予定ないんっすよねぇ。飯でもどうっすか?」



「いかねぇよ」



「そんな事言わずに、ねっ?」



って肩に手をかけた瞬間、しまったって思ったけど遅かった

オレの腹には三発目の拳が入った

ウッ…さすがにキツイ…

今年は絶対、腹筋鍛えようって密かに誓う




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