異国のアリス





「はぁ……やっぱりあいつらか…ごめんな」


「あ、大丈夫です」





さっきの怒った感じのライトさんではなく、いつも私に向ける雰囲気に戻った


何だったんだろう…ちょっと怖かった



そうだ、さっさと掃除して、メグんとこに戻ろう


そう思って立ち上がり、ライトさんに断りを入れて、汚れや埃がないか、さっと部屋を見て回った



結局、ウィンディ、アリーのとこと変わらず、少しの埃しかなかった





「じゃあ、終わったんで失礼しますね」


「あぁ、ありがとう」


「また後でね〜、ユズちゃん」


「……?…はい」





また後?どういう事だろう……


……………ま、いっか

メグんとこ戻ろう



…………服着替えてから








―――――……


あの後、メイド服を着替えた私はメグの待っている部屋まで行き、フリッフリのメイド服を着たことと、アルさんという人に会った事を話した



メグが「あたしもユズのメイド服見たかったー!!」と、部屋中をバタバタし始めたので、足を引っかけて(転かせて)黙らせた



この子の性格は、一生このままだなと、改めて悟った





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