求*幸福~愛しい人はママだった~【完】



「しよ~ぁ~?」



「こんにちは、さあやちゃん、俺と遊んでくれる?」



かなり間延びした呼ばれた名前に笑いながら、挨拶してみた、すると、彩乃の腕の中でニコニコしながら「あ~ぶぅ~♪」と言っていた。



彩乃によれば、保育園に通っているからか、人見知りも今のところなく、よく笑う元気な子だそうで、泣かれずに挨拶できて、まずは第一段階クリアか?と思いホッとしたことはとりあえず内緒だ。



リビングダイニングに行き、お腹が空いているか聞かれ、朝を食べずに来た俺は「かなり」と勢いよく言ってしまってから彩乃の顔を見ると、少しだけ驚いた彼女はすぐに柔らかく微笑んで「良かったぁ、お腹が空いていたら、普通のものも美味しく感じるものね」と言った。



紗彩をダイニングテーブルの専用席に座らせると俺に席を進めてから、直ぐに用意するからと、キッキンへ入った。











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