求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


イライラしたまま現場を移動するため駐車場に行くと、リリアが車の横に立っていた。



「邪魔だから…退いてくれ…」と冷たさのある声で言うと「あの女は誕生日にあなたとあたしが一緒と言っても何にも関心を示さないくらいで翔のことなんて想ってないわ!!でもっ!!あたしは…っ!!…」口早にそんなことを話す。



「関係ないだろうがっ!!俺があの人を好きなんだ…お前には全く関わりないことだ…これ以上付きまとわないでくれよ…」リリアには疲れと苛立ちしか感じなかった。



「だってっ…!釣り合わないじゃないあんなっ…」「それ以上あの人を侮辱するな、下にみるなっ…!!」低い声で、怒鳴った訳ではないが周りの空気が冷えるような感じで告げる。



「……っ…!!」怯えと怒りと…いろんな感情が入り交じったようで、言葉にならないまま俺をにらんでくる。





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