求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
その時……ピカッ…カシャッ…!
ハッとしてそちらを見ると走り去りながらもカメラをカシャッカシャッとこちらに切りながら去っていく男性が見えた。
あぁ…また…
心底ムカついた。
会話がどの程度聞かれてしまったかわからないが、声の響く駐車場でこんな醜態をさらしてしまって情けなかった。
「もう…ほんと止めてくれ…今のがどんな風にでるか…分かんないけど、お前との仲を肯定するものなら今度こそ真っ向否定させて貰う…事務所も分かってる…」それだけ言って俺は車に乗り込んだ。
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車の中で先に現場いりしていたマネージャーに電話をし、写真をまた撮られた事を伝えた。
「たるんでる!!隙が有りすぎっ!!」と怒鳴られたが、自分でも分かってるので言い返せなかった。