求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


結局、3人でのスーパーでの買い物は周りの目が気になるということで、車を近くのコインパーキングに停めて、俺と紗彩は留守番、彩乃だけが買い物に行った。

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「しょおやぁ、おしゃかな、しゅっごい、だったぁねぇ…」俺に話しかけながらも画用紙にグルグル何やら描いている。



紗彩は絵を描くのが好きらしい。



そんな紗彩を見ながらも俺の意識は上着のポケットに忍ばせた小さな箱にある。



夕飯の後に…



「ただいまぁ、お留守番ありがとうございました」明るい声で彩乃が部屋に入ってきた。



「あっ、おかえり、悪かったな、一緒に行けなくて、荷物重くなかった?」テーブルに荷物を置く彩乃に近づきながら聞いてみる。



「大丈夫よ、いつものことで慣れてるし、たいして買ってないから」そう返事をしながら冷蔵庫にしまったりしてる。



パスタとサラダを作ってくれて夜はあっという間にふけていった。





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