求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
遊歩道を離れ、近くに停まっていたバンに乗ってる共演者と監督に帰る挨拶し、マネージャーが待つ車へと近付いた。
手を、車のドアにかけようとしたその時、左側から物凄い衝撃を受けて、よろめいた。
そして同時にガシャリとなんとも言い表せない物のぶつかる音と、「うわぁ!」という俺の間抜けな声と「キャァ!!」という高い声、全てが同時に聞こえたような、一瞬だった。
我にかえると、直ぐそばにはスーパーの袋が落ちて、女性が1人うつむいて左足を少しだけ持ち上げながら足首をさすっていた。