天神学園高等部の奇怪な面々33
ラルフ・ハミルトン、こういう時は海兵隊スキルが役に立つ
「とりあえず…」

ほぅっ、と白い息を吐きながら、拓斗がバスの窓から外を見る。

「どこなんでしょうね、ここ」

「見た感じ北国ねぇ…雪降ってるし」

冬も拓斗の隣で白い息を吐く。

「雪あんのっ?雪合戦やろうよ、雪合戦!」

「いいねっ、雪だるまとカマクラ作ろう!」

はしゃぐアリーシェと美奈子。

遭難したという自覚はあるのか。

「あのぉ…」

喜屋武が恐る恐る訊ねる。

「早く帰りませんか?私、まだ学生寮のお掃除済んでないんですけど…」

「誰のせいですか」

アン、冷静にツッコミ。

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