【砂漠の星に見る夢】


――なんだろう、圧倒される。


胸が詰まって、息苦しいくらい。


クフ王のピラミッド、それはまさに『奇跡の建造物』だった。


父の言葉を素直に認めたくはないけど、その言葉通りだと感じた。


佇まいは言葉では言い表せない神聖なオーラを感じさせ、これは本当に人の所業なんだろうか?と言葉が出ないまま、頂上を見上げた。


大いなる自然の奇跡を前にしたような神々しさを感じさせる。


目頭が熱くなることを感じて、慌てて顔を背けた。


やばい、感動して泣いてしまったりしたら父が喜んで大変なことになる。


しかし心配には及ばず父は他が何も目に入らないほどにピラミッドに魅入っていた。


目を大きく見開いて佇む姿は、まるで神を前にして何も反応できずにいる人のようだった。



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