【砂漠の星に見る夢】
「それではこれから、クフ王のピラミッドを見学したいと思います」
ガイドさんの言葉に父は更に目を輝かせ、「ほら、ついに中に入れるんだぞ、やったな、楽しみだな」と大きな声を上げた。
露骨にはしゃぐ父の様子を見て他の観光客がクスクス笑っている姿が目に映り、
もう、本当に勘弁して、と私と雄太は恥ずかしさに身を小さくさせ、逃げるように早足で歩いた。
さっさとピラミッド見学をして、大人しくなってもらわないと。
ああ、でも、ホテルに帰った後もうるさそうだなぁ。
歩きながらそんな風に思っていたものの、ピラミッドが間近に迫ると自然と胸が高鳴り、そんな自分に戸惑いを感じた。