傍にいさせて





……これは、このままで着けろ…という意味?



少し迷ってから、このまま汰斗さんにネックレスを着けることにした。



手元を見ないと着けられないので、端から見たら、私が汰斗さんに抱きついてるように見えると思う。




「…ん、ありがと」


「………いえ」




あぁ、恥ずかしかった…。


しばらく下を向いて羞恥に耐えていたら、周りが騒がしくなった。




「……?」


「…夏恋、顔上げんなよ」




…この時、汰斗さんたちと初めて会ったときに、どういう集まりなのかを、詳しく聞いておけば良かったと、少し…後悔した……―――




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