傍にいさせて



びっくりして顔を上げると、汰斗さんが申し訳なさそうな顔で、私を見ていた。



周りを見ると、湊くん渚くん、蓮さん、要さんも、汰斗さんと同じ様な顔をしていた。




「夏恋に、そんなこと考えさせて、悪かった」




…そんなに謝られたら、これ以上問いつめられないじゃない…。



私は顔を再び下げ、曖昧に頷いてみせた。



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