最後の恋なら




そして次の日のバイト



「茉愛菜さんおはよーございます」



そうか茉愛菜さんとももうお別れなのか



さみしくなるなー




「おはよー」




この会話もなくなるのかと言われると心細くなる



「茉愛菜さん」



そんなことを思いながらも俺は茉愛菜さんに仕事の事を伝える




「俺、仕事決まりましたよ!
もうちょっとしたらバイトも辞めます」




「……あ、そう」



何故か冷たくなる茉愛菜さん




「え?どうしたんですか?」



ちょっとは喜んでくれると思っていた




「あー!俺が居なくて仕事が増えるー!とかそんな感じですか!
俺が居なくなるとどうなっちゃう?」



俺は店長の口癖を振ってみた


茉愛菜さんなら乗ってくれると思って




しかし茉愛菜さんは俺の方をゆっくりと振り返り




どこか悲しげな顔をし



涙目になりながらこう言った




「尚志がいないと……
私、寂しくて泣いちゃうよ…?」






「…ほ、ほんとに泣いてどうするんですか!」



「な、泣いてないよ!バカ!
あー眠い!帰ろーかな!」



そう言いながら茉愛菜さんは涙を拭う



「あ、お祝いしてあげようか!」



茉愛菜さんが急に笑顔になる



そんなことしてくれるのか!!



「おー!いいですね!
ご馳走させてもらいます!」



おごられる前提の俺



たち悪いぞー!




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