あたしとあいつの恋愛模様

「おい、おまえらなにしてんだ！！」


少し遠くからそんな叫び声が聞こえた


男どもはいっせいにそっちを向いた


あたしもなんとなくそっちを向いた


そこには身長180近くある金髪の大男がたっていた


そいつはあたしの様子を見ると走って寄ってきてあたしの周りの男どもを殴り倒した


あたしがそれをぼーっと見ていたらそいつは自分の上着をあたしにかけ腕をひっぱり連れて行った


「助けてやったんだから礼くらい言えよな」


あたしを安全なところまで連れてくるとそいつはあたしの方を向いてそう言った


「は？助けて欲しいとか言ってないし！！」


強がりでもなんでもなく本心だった


「お礼が欲しいわけ？体で払えばいい？」


ゴンッ
あたしの言葉を聞いたそいつはあたしを殴った


頬がヒリヒリする


「いきなりなにすんの？痛いんだけど？」


「おまえもっと自分を大切にしろよ！！」


そいつの言ってることがまったく分からなかった


あたしみたいに価値のない人間がどうなろうと関係ないじゃん


わけわかんない！！


むかついたあたしはそいつを無視してそのまま帰ることにした


あたしが背を向けて歩き出したがそいつはそれ以上あたしに声をかけることはなかった


はぁ・・・今日はめんどい1日だったな