あたしとあいつの恋愛模様

再開

次の日、あたしは学校に行った


めんどくさいけど行かないと親はうるさいし卒業くらいはしときたい


登校時間ぎりぎりに学校につくと校門では生活指導の嵐山と生徒が一人言い争っていた


「近衛!!髪を黒く染めて来いといっただろうが!! 」


見ると生徒の方は綺麗な金髪をしていた


うちの高校は今時無駄に校則がうるさい学校で髪染めや化粧などはかなり厳しい


わりといい子ちゃんばっかり通っている学校なので少なくとも学校に化粧してくるような子は少ない


じゃあなんであたしがそんな学校に通ってるかと言うと単純に家から一番近いから


生徒の方はそんな嵐山の言うことを軽く聞き流すかのようにつったっていた


「髪を染めるまで学校にはいれんぞ!!」


生徒は黙ったまま嵐山に背を向けるとあたしの方に歩いてきた


顔を見ると昨日あたしを助けたあいつだった


目が合うと向こうもあたしに気づいたらしい


「よぉ。同じ学校だったんだな」


「ん」


返事だけ返してすれ違おうとした


「今から帰るんだけど一緒に遊びいかね?」


「今から学校だから」


学校に行くのはめんどくさいけどこの男と遊ぶのはもっとめんどくさそうだ


あたしはそれだけ言うと歩き出した
< 4 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop