文系女子と理系男子【完】


『…はぁ…こんなこともあろうかと…頼んどいてよかったわ』




ポソリとそう呟く母の声。




…頼むって…?



なんだか嫌な予感がする。



私は直感に従い、母からそっと離れようとした。





すると、




グイッ





『ふ、ふ、柚子〜?逃がさないわよ?




ニコリと楽しそうに笑う母・由里。


その目は笑っていない。




私はたらりと冷や汗が流れるのを感じた。




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