とあるSWEETな日常。
宮島さんは一人の調理員に指示を出すとその場を離れて、わざわざ社員の説明をしてくれるようだった。


俺より一回り近く歳が離れている彼は身体も大きく、その姿には貫禄すら感じさせる。



「今年の新入社員は“おしとやか”だぞ。
言ったことはちゃんとやってくれるが、自分から積極的にやろうって子があんまりいないな」


「そうですか…」



それは少し教育してやらないといけないかもしれない。

自分の任された仕事だけをしているようじゃ、いつまでも成長しないだろう。



そんなことを思いながら、調理場を見回している時だった。


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