理事長やってマス!!!

✩「ご褒美?」




夏先輩。
笑わずに真剣に話を聞いてくれた・・・。

「なぁ!!桜ッッ!」
あたしは情にひたっている最中で会長の声は聞こえていなかった。
だが、会長があたしの顔に会長の顔を近づけてきた。
「うゎッッ!!!」
「びっくりしすぎ。 てか聞いてくんなぃ??」
「ぁ。ごめんなさぃ!!!」

そりゃびっくりもするょ!!! だってもぉ、キスするみたぃに…、ってちっがーーう!!!!
べつにそんなんじゃなぃし。
うん。
大丈夫、あたしは普通。
ドキドキ心臓がうるさぃあたしとは違って、会長は平然とした顔であたしの名前を呼ぶ。
「桜。 あのさぁ…、いいとこ連れてったあげるょ! ほら、来て!!!」

いきなりあたしの手をグイッ!とひっぱってあたしをどこかへ連れて行こうとしていた。
「へッッ!? どこ行くんですか???」
手を繋がれたことにときめいたあたしはパニック中。
「だから・・・ご褒美。」
「はぃ~~~!??」
ご、ご褒美って何のこと???
もぅ分かんない!!!考えても無駄だょね。
「あ、アネさん!??」

あ。そういや美紀と副会長もいたんだ。。。
すっかり忘れてて頭になかったゃ。
そぅして会長と走っていくあたしと、取り残される副会長と美紀。
あたしは何処に連れて行かれるのかな??

~美紀side~

「あ、アネさん!??」
夏先輩に連れて行かれるアネさん。
むぅー・・・。 
とられてしまった・・・。
でも、アネさん夏先輩には自分から話してた。
ということは・・・。

違うのかな? 
「ま、考えても無駄だよ? 夏もたぶん気付いてねぇし、愛ちゃ・・・、いや桜ちゃんも。」
わたしの考えを読み取ったのか知らないが、潤一先輩がそわたしに忠告する。
「そぅですか。。。」

ふぅ。これからどぅしたものか・・・。
アネさんには戻ってきてとも、もぅ言いにくいし。
このままチームに戻るわけにもいかなぃし・・・。
考え込んでると、手を握られた。
「ねぇ。 暇ならどっか行かない?」
「え?」
「何・・・? 俺じゃ嫌なの??」

手を握ってこっちをじっと見る潤一先輩。
いゃ、めっちゃ緊張してんだけど。
でも・・・、暇だし。
いっか・・・。
なぜか、わたしはドキドキしている。
「お、おいしぃケーキ屋さん知ってるからそこならいぃですけど!!!」

うっわー。可愛くない。最悪。
もぅ、この緊張のせいだし!!!
・・・ひいたかな??
チロッと先輩を見る。
すると、先輩の体が震えていた。
「え?どぉしたんですか・・・?」
ちょっと心配になって声をかけると、
「ぷw 可愛いね美紀ちゃん・・・。 笑っているだけだから・・・。」
「なっ!??」
笑いを堪えてただけなの!?もぉ、最悪だし。
「ふ、ふんッ!!」
拗ねるわたし・・・。 行きたかったんだけど、やっぱりあの言い方はまずかったな。。

だが・・・。

パシッッ!!!

「ほら!! 行くんじゃないの?早く行こうよ??」
「は、はぃ!!!」
・・・えへへw 良かった!!! ちょっと嬉しいかも。
でも、この手が心配・・・。
だって心臓のドキドキが伝わりそうだし、手汗大丈夫かどぅか・・・。
「えんりょしなぃで楽しもうね?」

わたしを気遣ってくれていて嬉しくてただ楽しむ事だけを考えたら、
嫌じゃなくなったんだ。
< 22 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop