通りすがりの日々
「景さん私達って付き合ってるんだよね?」
「どうした急に?」
「あのね、お母さんに話したら…反対されちゃった。」
「そりゃ当たり前だろうな。」
「なんでそんなに簡単に言うの?私は景さんが大好きなんだよ。」
「俺だって宮砂の事好きだよ、でもなそれとこれは別なんだよ。」
「何が別なの?一緒でしょ、そしたら景さんは遊びで私と付き合ってるの?」
つい声を荒だててしまう。
「遊びじゃないよ、遊びじゃ無いけど俺の年齢を知ってるだろう?」
「景さんもお母さんと同じ事言い出すんだね…」
宮砂は途端に悲しい気持ちになって、次に景が何を話すか震えながら見つめた。
「俺は宮砂が好きだよ、出来れば一緒になりたい…でもやっぱり世間体ってのが有るだろう。」
「やっぱり同じ事言うんだね。」
宮砂は思わず景の手を取りギュと握った。
「この手を、この手を離さないで?」
今にも泣きそうな声で景に問いかける。
景は握った宮砂の手を引き寄せ抱きしめるが、黙って抱きしめる事しか今は出来なかった。