スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
『お前に無視されるとさ、結構傷つくから…』
こんな時は、なんて言えばいいの?
予想もしてなかった言葉に戸惑いが隠せなくなる。
2人しかいない静かな職員室に沈黙が続いて…息苦しい。
「それは置いといて…。なんか倉石先生に用事でもあったのか?」
「用事っていうか、集めた用紙を持ってきたんだけど…」
「ああ。進路希望のアンケートか。今、先生たちだけで4階で会議中なんだ。俺が預っててやるよ」
「……ありがとう」
ダイちゃんと目を合わせづらくて、自分のつま先ばっかり見ちゃう。
「今、給湯室でコーヒーを入れてきたんだけど、ヒナも一緒に飲むか?」
「今から、ちょっと用事があるの…」
「そっか。じゃ、また今度な」
ホントは一緒に飲みたいって、そう言いたかったけど…美琴と約束があったから言えなかった。