スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「俺だって!そんな大きな声出すなよ。ビックリするだろ」
ゆっくりと後ろを振り返ると、そこにコーヒーカップを手に持ったダイちゃんがいた。
「あぁ~ビックリした」
安心して全身の力が一気に抜けていくのがわかる。
「こっちのセリフだし」
「……ゴメンなさい」
「謝らなくてもいいよ。それにしても…ハハッ。お前って面白いヤツだな」
「なにがおかしいの?」
「だって、さんざん俺のことを無視してたクセに…今フツーに喋ってるから」
「あっ!」
さっき少し話をしたせいか、すっかり無視することを忘れてた。
「お願いだから…もう無視するなよ。お前に無視されるとさ、結構傷つくから…」
「……え」
ちょっと困ったようにダイちゃんが笑う。
それ、きっと反則だよ。
そう思いながら 胸がキュン…と
聞いたこともない音を立てた。