スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「…なんでもないよ。倉石先生がいないから、これを渡してください…ってお願いしてただけ」
あたしは美琴にダイちゃんが昔、家の隣に住んでいたことをまだ話していなかった。
話すチャンスを逃しちゃったのか──・・・
それとも…話したくないのか。
わからないけど、まだ話せていない。
「なんだぁ…。つまんないの~」
「つまらなくて悪かったな。ところで2人はこれからどこかに行くのか?」
明らかにつまらなさそうな顔をしている美琴に、ダイちゃんが話しかけた。
「はい!今からヒナの“初カレ”になる子に会いにいくんですよ~」
「えっ!?ちょっとなにを言いだすのよ!」
また勝手に決めつけちゃって!
初カレになるとか聞いてないし!
「……早川先生?どうかした?」
美琴が驚いた顔をしてダイちゃんに声をかける。
なに、どうしちゃったの?