スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
ダイちゃんに視線を向けると口がポカン…と開いたまんまの状態になっていた。
「おーい!早川先生ってばぁ~」
美琴がダイちゃんの腕を掴んで揺すってみても、フリーズしたままで。
「ああ…ゴメン。なんでもない」
「ハハッ。ヘンなの。先生、意識が飛んでましたよ!ヒナもよく飛ぶんですけど」
「余計なこと、言わなくていいの!もう帰るよ」
「早川先生ともっと話をしていたいけど、約束の時間に遅れるといけないから帰るね」
「それじゃ、ダッ…(じゃなくて)早川先生さよなら」
美琴の腕を引っ張り、一刻も早く職員室を出ようとした。
「早川先生にも明日、報告するね!」
最後まで余計なことを言い続ける美琴。
今日だけは心の底から…うらみたくなっちゃう。
ダイちゃんには関係ないんだから、報告するなんて言わなくていいのに──・・・
「……さよなら」
それに対して、ダイちゃんはちっちゃな声でそう呟き、こっちをじっと見てた。