スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「クスッ。これ以上は聞きませんけど。なにか、とても気になることがあるみたいですね」
「全然、気になっていませんってば!」
って、なんで…俺、ムキになってるんだ。
ちょっと口調が荒くなってしまった。
「あっ、すみません。ホントになんでもないですから」
「こんな時、いい方法が1つありますよ」
机の上の書類を整理しながら、倉石先生が何気なく言った一言だった。
「ホントに気になっているか…確かめてみたらいいんです」
「は?」
「今日は6時になったら、すぐ帰ってくれていいですから」
そう言って、書類から俺の方に視線を向けて、倉石先生はまたニコッと微笑んだ。