スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「お願い。もう少しだけ、あたしと一緒に……」
その続きを言う前に、自分の肩に大きな手が回されていて…気がつくと
「ダ…イ…ちゃん」
優しくて温かい胸の中に あたしはいた。
自分の背中に感じる…密かに震えているダイちゃんの手。
その手が少しずつだけど力強くなっていく。
広くて温かい胸の中で、あたしはなにも考えられなくなる。
ううん…この中では、なにも考える必要なんてないんだ。
あたしも自然と大きな背中に手を回し、ギュッと強くダイちゃんのシャツを握った。
こわいくらい頭も胸の中も…全部。
ダイちゃんでいっぱいになっていく…自分がここにいる。
胸の中、いっぱいに広がっていく…今までに感じたことがないような“幸せ”な気持ち。
こんな気持ちを“好き”って言うの?