スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
心の奥底から蘇る…5歳の時に感じた気持ち。
それはダイちゃんのことが“好き”って気持ちだった。
「……ダイちゃん」
もっと強くシャツを握ろうとしたら
「帰るわ」
ダイちゃんの手も胸も…簡単にあたしから離れていった。
「……おやすみ」
「ちょっと待って!」
ダイちゃんが車の中に乗り込み、急いでエンジンをかけはじめる。
窓を叩いたけど、ダイちゃんはこっちを全然見てくれなくて…すぐに車は走り出し、ここから消えてしまった。
自分の手のひらを呆然と見つめる。
確かに残っている…ダイちゃんの温かい体温。
全部が夢みたいに思えて不安になってしかたがないけど…絶対に夢にしたくなかった。