スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
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「なに、やってたの?冷めちゃったじゃない」
キッチンに行くと、ママが 怒ってた。
「……ゴメン」
「その頬、どうかしたの?」
鋭いママに、すぐに気づかれちゃった。
「あたし、ドジでしょ?転んじゃって…」
「女の子なんだから気をつけなさいよ」
「うん…気をつける」
ママにホントのことは…言えない。
「わかったなら…ほら、早く食べなさい」
テーブルの上に並べられたハヤシライスとサラダにスープ…全部、美味しそう。
「いただきます」
一口、ハヤシライスを口へ運ぼうとした時だった。
「あっ ヒナに聞こうと思ったんだけど、ヒナの学校にダイちゃんが来てるってホント?」
「えっ!ゴホゴホッ…」
ママの口から突然、ダイちゃんの名前が出てきたから、ビックリしてハヤシライスが喉につまりそうになった。