スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
『これ…なぁに?』
『それがホントの気持ちの代わりだよ』
『なにそれ?早く見たいっ!』
ダイちゃんの言葉に胸がワクワクして大騒ぎしはじめる。
『ゆっくり目を開けてみて?』
『わぁ~きれい!』
真っ赤な石が手のひらの上で輝いていた。
あの時のあたしは、これが世界で1番きれいなモノに思えた。
『ホントに…ヒナのこと好きだから』
そう言いながら、ダイちゃんが指にはめてくれた指輪。
だけど、この数日後…ダイちゃんはいなくなってしまったんだ。
久し振りに小さな指輪を小指にはめてみると
今も胸がジーン…と熱くなった。
あたしはこの指輪と一緒に、ダイちゃんへの気持ちも…心のどこか奥にしまってあったのかもしれない──・・・