スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「あれ?森本さん、そんなに慌ててどうしたの?」
「あっ、倉石先生!すみません。失礼します」
挨拶するのも忘れて、職員室のドアを開いてしまった。
「あの…ダイ…じゃなくて、早川先生はいますか?」
「フフッ。私の前だったら、別に言い直さなくてもダイちゃんでいいわよ」
「あっ…」
思わず、いつもの調子でダイちゃんって言いそうになった自分の口を手で隠す。
「残念だけど…彼はさっき帰ったところよ。ゼミの用事があるって言ってたから、大学に行ったと思うわ」
「……大学かぁ」
「残念そうな顔しちゃって…。大事な用事でもあったの?」
「……はい」
倉石先生の目をちゃんと見て…そう答えた。