スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
その後、あたしの足は迷うことなく、ダイちゃんがいる大学を目指していた。
一度、走り出した気持ちは止められない。
電車で6つほど行ったところにある、ダイちゃんが通っている大学は…あの有名私立大学。
その中に足を1歩踏み入れると、たくさんの建物があった。
「広すぎてわかんないよ。どこかに地図でもないかなぁ…」
とぼとぼと歩いていたら、大学生たちがこっちを見ていることに気がついた。
「あっ…」
今さらながら、自分の姿を見てハッとする。
オシャレな大学生たちの中で、あたしの制服姿はあまりにも浮いていた。
「ねぇ、受験生?見学だったら、俺たちが案内してあげるよ」
立ち止まっていると、いかにもチャらそうな3人組の男の人に声をかけられた。
「ち…がいます」
嫌な予感がして、すぐ立ち去ろうと思ったけど…もう遅かった。