スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
校長と俺の真剣な視線が絡まり合ったまま…時間だけが過ぎていく。
校長はずっと俺の目を見ながら、なにかを考えているようだった。
自分のことは…どうなってもよかった。
アイツはなにも悪くない。
ヒナだけは、なにがあっても俺が絶対に守るんだ。
それだけを考えて
“どうかお願いします”
って、心の中で何度も願っていた時……。
「……わかりました」
静かな室内に校長の低い声が響いた。
「こちら側としても騒ぎを大きくして、他の生徒たちを刺激したくありません。今回だけは、あなたを信じましょう」
「どうもありがとうございます。本当に申し訳ありませんでした」
その言葉を聞き…心の底からホッとし、校長に向かって深く頭を下げた。