スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「どうしたんですか?そんなに慌てて…」
「森本さんにお願いがあってね。もし用事がなかったら頼んでもいい?」
「別に用事もないし、いいですよ」
学級委員をみんなから押しつけられているあたしは、こんなふうに倉石先生から頼まれることが普段から多く…こんなことは慣れっこだ。
「よかったわ。いつもありがとう」
それに1人でぶらぶらと街を歩いたって、つまらないに決まってるし…
それに家に真っ直ぐ帰っても、中間テストの話をママにされるに決まってる。
それよりも先生の用事を手伝う方がずっといい。
「それで今日はなんの用事ですか?」
「ちょっとバレー部の方に顔を出さなきゃいけなくなってね。森本さんに、私の代わりに早川先生に学校の案内をしてもらいたいの」
「……え」