スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
いつもなら笑顔で頼まれごとを引き受けるのに…言葉がすぐに出てこない。
さっき、あたしのことを知らないって言ったダイちゃんに、正直…今は会いたくなかったから。
「あなたと早川先生って本当は知り合いなんでしょ?はじめて会ったなんて言ってたけど、絶対に嘘だわ。森本さんのことを意識してたのがすぐにわかったもの」
「そんなの…倉石先生の思い違いですよ。あたしのことを避けて、ずっと目を逸らしていました…」
「クスッ。それが意識してるってことでしょ?とにかく2人で話してみなさいよ。職員室に早川先生はいるから頼んだわよ!」
「ホントに困ります。あたし、すごく嫌がられてるかも知れないし…」
「大丈夫よ!彼、そんな顔してなかったから!」
「あっ!倉石先生…」
あたしの肩をパンッと叩き 廊下を走って行った倉石先生。
時々、強引なんだから。
それにしても真剣に困っちゃった。