スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

チラッとヒナの方を見ると、まず長いまつ毛にビックリした。


それに…白くて子供みたいに細い首筋。


ボタンを1つ外しているシャツから、時々顔を出している鎖骨も妙に色っぽくて──・・・


明らかに10年前とはちがうヒナがいた。


10年という歳月が こんなにも女の子を変身させるなんて。


だけど、大きな瞳以外にあの頃と変わらないモノを1つ発見した。


それは頼りなさそうな…“小さな手”だった。



思わず、俺はその手をあの頃と同じようにその手を…キュッと握った。

< 81 / 432 >

この作品をシェア

pagetop