スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「会うだけでいいから!お・ね・が・いっ!」
美琴が両手を合わせて、かわいくお願いをする。
出たっ!
美琴の必殺のお願いのポーズ!
なんと交渉率、驚異の100%を維持。
となれば、自然と折れるのは…あたしになる。
「美琴はいつも強引なんだからぁ…」
「やったぁ~!ヒナ、楽しみだねっ」
両手を上げて…まるで自分のことのように、2人が会うことを大喜びしている美琴。
ホントは今、そんな気分じゃないんだけど…仕方ない。
全然興味がなかったから、あたしは相手がどんな子なのかさえ聞かなかった。
彼氏が欲しいって思いながらも、今はダイちゃんのことでイライラして、そんな気分じゃなかったから。