誠の桜に止まる蝶~沖田目線~
沙「わかりました」

左「はい、沙織。誰と話しているんだ?」

沙「ふふ、秘密よ!!それより総司は?」

左「総司なら裏庭にいるが・・・」

沙「ありがと!!」

私は勢いよく駆け出す。

忘れないうちに行動に移さなくちゃ!!!

そんな思いが私の心を動かしていた。

沙「総司!!!!」

総司を見つけて私は勢いよく叫ぶ。

総「どうしたの?」

沙「あのね!!」

私は総司にそっと耳打ちをする。

総「え?」

沙「いい案だと思わない?」

総「でも、うまくいくかな?」

沙「大丈夫!!今夜みんなに話すから、総司はうまく蝶を部屋に足止めしておいて!!」

総「う、うん・・・・」

沙織は風のごとく去っていく。

総「なんだか、すごいことになりそうだな」

僕の声は春の風に消えて行った。
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