溺愛HONEY〜想いよ届け!〜
「助けてくれて有り難う…」

「い、いや。無事で何よりだよ」



昴が固まっているため俺が変わりに答える。きっと頭ン中はごちゃごちゃなんだろう。


いつも恋い焦がれてきた女の子が自分の目の前にいりゃあ誰だって平常心ではいられない。



「……て、寺崎君も有り難う」



固まる昴に気を使った寺本さんが話しかける。が、正直逆効果だ。


昴はピクッと肩を動かしたあと険しい顔を浮かべる。ニヤける顔を抑えるためだとしても怖すぎだ。
< 22 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop