ペット化宣言


これって、あの本と同じ……!


呪いがどうとかって、この魔女の話にも関係してるの?



船長さんに言えない話が増えてしまった…。

本を持って立ちすくんでいると、後ろから声をかけられた。



「ユーリ!開いてる飲み屋見つけたから行くっすよー!」


「は、はいっ!すぐ行きます!」



慌てて本をしまう。

外に出て行ったアレンさんを追いかけようと出口に向かうと、腕をいきなり握られた。



「ひいっ!」

びっくりして声をあげる。
私の腕を掴んだおじいさんは鋭い目で言った。



「魔女には関わらん方が良い。今に呪われるぞ、お嬢さん。」


意味深い発言を残して司書室らしき部屋の奥へ行くおじいさん。
深く話を聞きたかったけれど、今はアレンさんを待たせてしまっているし、後でまた来よう。


そう思い、アレンさんの元に向かった。






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