ペット化宣言
決別編

「…………喋るなって言っただろ、馬鹿。」



魔女から貰った猶予期間の間、未だに私は船長さんに会いに行けていない。



船長さんに会うのが怖いんだ。

それは、また拒絶されるからかもしれない。
もしくは、この世界とお別れする覚悟がまだ出来ていないからかもしれない。




とにかく私にはまだ会いに行く勇気が持てなかった。





空き家を見つけて、一人食料を集めに山に出て、帰って来てはご飯を食べて寝る。
そんな生活を過ごしていたある日、山に登っていると思わぬ人たちと出くわした。







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